Think the Earth

WHAT IS THE MOVE NOW?

わたしたちができる行動は?

気候危機への行動には、温室効果ガスを減らして変化を小さくする「緩和」と、すでに起きている変化に備えて命と暮らしを守る「適応」があります。個人の選択だけでなく、社会の仕組みや技術も一緒に変えていくことが必要です。生活、意識、制度、イノベーションの4つの改革の視点から私たちにできる行動を整理してみました。ほかにもできることはたくさんあるはず! 教室や職場、家庭でぜひ話し合ってみてください。

ACTION QUIZ
未来を変える質問と対話

クイズと話し合いで4つの力を身につけよう

01

生活改革

毎日の選択と住まい、移動、食のあり方を変える(誰もが暮らしのなかでできること)

MITIGATION

緩和策

温室効果ガスの排出を減らし、気候変動の進行を抑える
  • 【食べる】買い物前に冷蔵庫を確認し、必要な分だけ買う。残った食材を使い切る献立を考え、食品ロスを減らす。
  • 【移動する】近くへ行くときは、歩く・自転車・バスや電車を選ぶ。車が必要なときは、買い物などの用事をまとめる。
  • 【使い続ける】服のほつれや道具の故障を直す。たまにしか使わない物は借りる・共有する・中古で探す。
  • 【住まう】照明をLEDにし、窓の断熱やすき間対策を検討する。家電を買い替えるときは消費電力も比べる。
  • 【電気を選ぶ】家庭で契約できる電力プランの電源構成や料金を比較し、再生可能エネルギーを使う選択を話し合う。

ADAPTATION

適応策

災害や暑さに備え、生命と暮らしを守る
  • 【避難に備える】自宅・学校・職場のハザードマップを見て、避難先、複数の経路、離れているときの連絡方法を家族で確認する。
  • 【備蓄する】飲料水や食料を普段から少し多めに買い、使った分を補充する。薬、ライト、充電手段も点検する。
  • 【暑さに備える】日よけを使い、涼しく過ごせる部屋や近くの施設を確認する。猛暑時は節電のために冷房を我慢しない。
  • 【家の周りを整える】大雨や強風の予報が出る前に、安全に作業できるうちに排水口を確認し、飛ばされやすい物を片づける。
  • 【声をかけ合う】離れて暮らす家族や身近な人と、暑い日や災害時に誰が連絡するかを決め、日頃から試しておく。
02

意識改革

気候危機を自分と社会の課題として理解し、対話する(メディアや教育などコミュニケーションでできること)

MITIGATION

緩和策

温室効果ガスの排出を減らし、気候変動の進行を抑える
  • 【見方を変える】買った服や食べ物が、どこで、何を使って作られ、運ばれたかを調べる。店頭の価格だけでなく、その背景のエネルギーや資源にも目を向ける。
  • 【当たり前を問い直す】「新品ほどよい」「車の移動が普通」といった思い込みを話し合う。便利さだけでなく、長く使う楽しさや歩ける暮らしの価値を考える。
  • 【つながりで捉える】市町村の境界を越え、同じ川に雨水が集まる「流域」で自分の暮らしを捉える。上流の森、農地、都市の資源やエネルギーの使い方を調べる。
  • 【SNSで伝える】食品ロスを減らした工夫や修理の体験を、写真と具体的な方法で紹介する。排出量などの数字を使うときは、出典・日付・条件も添える。
  • 【対話をひらく】ニュースを一つ選び、家族やクラスで「誰が困り、何を変えられる?」と話す。行動できない事情にも耳を傾け、互いを責めずに選択肢を広げる。

ADAPTATION

適応策

災害や暑さに備え、生命と暮らしを守る
  • 【流域で考える】自分の家がどの川の流域にあるか、上流にどんな山や土地があるかを地図でたどる。「自分の町に降った雨」だけで洪水を判断しない見方を身につける。
  • 【経験を見直す】「昔は浸水しなかったから大丈夫」と決めつけず、過去の災害記録と現在のハザードマップを見比べ、家族で気づきを共有する。
  • 【立場を変えて考える】高齢者、障害のある人、日本語が得意でない人などに話を聞き、同じ避難情報でも受け取り方や必要な支援が違うことを知る。
  • 【わかりやすく伝える】流域や避難先を調べた成果を、学校新聞、地域の掲示、SNSで紹介する。災害時の情報は発信元・日時・対象地域を確かめ、公式情報へのリンクを添える。
  • 【記憶をつなぐ】被災した人や地域の先輩の話を、本人の了解を得て記録する。「何に迷ったか」「何が助けになったか」を次の世代や別の地域へ伝える。
03

制度改革

国や地域、組織のルールを変え、行動しやすい社会をつくる(行政ができること、市民が行政に提案できること)

MITIGATION

緩和策

温室効果ガスの排出を減らし、気候変動の進行を抑える
  • 【有権者】候補者の気候変動政策、実績、予算の考え方を比べ、排出削減に積極的に取り組む政治家へ投票する。選挙後も公約の進み具合を確かめる。
  • 【市民・子ども】自治体の気候計画への意見募集や議員との対話で、「学校の断熱」「使いやすいバス」などを提案する。投票権がなくても、意見募集や子ども議会などの参加機会を探せる。
  • 【行政・議会】住宅の断熱改修や再生可能エネルギー導入を支える補助制度を整える。費用負担が難しい世帯にも支援が届く条件を考える。
  • 【行政・議会】バスの運行、歩道、自転車の通行空間へ予算を配分し、車以外でも移動できるまちをつくる。
  • 【行政・企業】公共施設や会社の電力・物品の購入基準に排出削減を組み込み、目標、排出量、達成状況を公開して改善につなげる。

ADAPTATION

適応策

災害や暑さに備え、生命と暮らしを守る
  • 【市民】通学路の日陰不足や避難所の使いにくさを記録し、自治体や議員へ改善を提案する。地域の防災計画づくりにも参加する。
  • 【行政・議会】学校や公共施設の暑さ対策、避難所の空調・電源・バリアフリー化に予算を付け、支援が必要な人の避難体制を整える。
  • 【流域の自治体・行政】市町村を越えて協議し、川の整備に加え、雨水をためる場所や森林・農地の保全、土地利用のルールを組み合わせる。
  • 【行政・議会】将来の浸水リスクをまちづくりに反映し、危険な場所への新たな住宅立地を抑える仕組みや、安全な場所への移転支援を検討する。
  • 【学校・企業】暑さに応じて活動時間や作業を変更・中止する基準を定める。担当者任せにせず、休憩、連絡、訓練の手順を組織のルールにする。
04

イノベーション

新しい技術と知恵を、社会で使える解決策に育てる(ビジネスモデルや科学技術、子どもの発想など)

MITIGATION

緩和策

温室効果ガスの排出を減らし、気候変動の進行を抑える
  • 【科学者・研究者】材料や製造方法を研究し、鉄やセメントを作る際の排出を減らす方法を開発する。作る段階から廃棄まで、本当に排出が減るか検証する。
  • 【研究者・企業人】蓄電池や電力の制御技術を開発し、太陽光・風力で発電した電気を無駄なく使える仕組みを試す。
  • 【企業人・設計者】壊れた部品だけ交換できる製品や、回収して再び材料に戻せる包装を設計し、利用者と使いやすさを確かめる。
  • 【子ども・学校】「給食の残りを減らすには?」「忘れ物を買い直さずに済むには?」からアイデアを出す。量を選べる注文方法や貸し借りの仕掛けを試作し、効果を比べる。
  • 【企業・研究機関と子ども】子どもの提案を絵や模型から試作品へ育てる場をつくる。大人が技術や検証を支え、使う人の意見から改良する。

ADAPTATION

適応策

災害や暑さに備え、生命と暮らしを守る
  • 【科学者・研究者】雨量や川の水位を測るセンサー、衛星データ、予測技術を組み合わせ、危険の兆候を早く捉える方法を研究する。
  • 【研究者・農業者・企業人】高温や乾燥に対応できる作物や栽培方法を、地域の農地で試す。収量だけでなく、水の使用量や生態系への影響も確かめる。
  • 【企業人・設計者】文字だけに頼らず、音・光・振動・多言語で避難情報を伝える道具やサービスを、使う人と一緒に開発する。
  • 【子ども・学校】子どもたちの、常識にとらわれない発想や行動を励まし、生まれたアイデアや発見を大人に届けたり、一緒に行動する。
  • 【企業・研究機関と地域】これまでつながっていなかったセクターとのつながりをつくり、共創によって災害に強いまちづくりや、製品、作物など、気候変動時代に役に立つ新しい価値を生み出す。

ここにあげたのはほんの一例です。ぜひみなさんで話し合ってみてください。 ひとつの行動だけで気候危機に対応することはできません。生活、意識、制度、科学技術など、 それぞれの得意分野での変革行動が共有され、つながり、社会に広がっていくことが大切です。

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